宗興の本棚

第208週『言いかえ図鑑』

第208週
2021/10/8
『言いかえ図鑑』
大野萌子著 サンマーク出版

メール、チャット、会話、全てのコミュニケーション機会で感謝を伝え、肯定表現を使うようにしています。これによって人と「つながる力」が伸び、周囲の方々との関係性が格段に良くなっていったと感じます。今回「つながる力」を更に磨きたいと思い、手に取りました。

本書を読み「好かれるコミュニケーション」について、自分で3つにフレ―ワーク化しました。「常に肯定、常に具体、常に想像」です。

1.常に肯定
「連絡がなかったら心配していた」
→「久しぶりに連絡をもらえてうれしい」

「あ、ドアを閉めないでください」
→「ドアを開けておいていただけますか」

「今月は忙しいから会えない」
→「来月は時間があるから会えるよ」

「会話の基本は肯定系です。」と著者が言っていますが、深く共感します。会話をはじめメールやチャット、全てのコミュニケーションから否定を排除し、肯定でコミュニケーションを行うと人間関係は驚くほどよくなっていきます。

2.常に具体
「ちょっといいですか?」
→「10分ほどお時間ありますか?」

「何でもきいて」
→「〇〇でわからないことがあれば聞いてください」

「さすがだね」
→「〇〇がよかった、さすがだね」

具体的だと相手が分かりやすいです。「ありがとうございました」という御礼の言葉も、具体的に何について感謝しているのか伝えるようにしています。

3.常に想像
「なんとかなるよ。」
→「どうすればよいか一緒に考えよう」

「大変な思いをさせて申し訳ありません」
→「混乱させてしまい、申し訳ございません」

「お詫びの場面など、相手がもっとも訴えたいことをきちんと捉える」と著者が言っていましたが、そのために相手の状況や心情を想像するようにしています。そうすると「分かってくれている」もしくは想像が外れていても「分かろうとしてくれている」ことが伝わり、つながりが強くなる気がします。

「つながる力」に天井はありません。フレームワーク化=教訓化ができたので実践・内省・学びで磨いています。
(819字)

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第207週『本当にわかる現代思想』

第207週
2021/9/25
『本当にわかる現代思想』
岡本裕一朗著 日本実業出版社

5年前ぐらいに購入し手つかずでしたが、デジタルデトックスの恩恵で読了した本です。

最も共感する哲学的思想は何かと聞かれたら、それは「実存主義」と答えます。一人一人の個性や生き様に焦点をあてたこの思想は、「自分の道を自分で拓ける人を増やしたい」私の根本思想と共鳴します。実存主義=主体性と解釈しても良いぐらい主体性という言葉がマッチする思想であり、人生に希望やワクワクをもたらします。

その実存主義ですが60年代に発信源のフランスだけでなく日本でも流行した後、流行が止まります。その原因となったのが「構造主義」です。人間は主体以前に、目に見えない社会構造によって生き方が規定されているという考え方です。本書では私自身の共感思想を否定するこの構造主義に特に興味が湧きました。

構造主義の代表格の二人がレヴィ=ストロースとジャック・ラカンです。

まずレヴィ=ストロースの考えは非常に複雑で本書の説明を読んでも理解ができません。
「親族の基本構造、婚姻関係、神話などは『日本の中において、人間が知らぬまに』形成される。」とありますが、これらは私達が目に見えない社会ルールに無意識的に従っている例なのでしょう。

ジャック・ラカンの方はもう少し分かりやすく、「無意識のあり方自体が言語として構造化されている」と考えました。そして無意識のうちに、他者の言語が介入してくることを「大文字の他者」という概念で表現したそうです。言語ネットワークとしての「大文字の他者」はいわば社会的な秩序のことです。これが個々人の無意識を支配していると。確かに述語を先に言う英語と、後に言う日本語の差異が、明瞭さか曖昧さのどちらを重んじるかという文化差異に結びついているかもしれません。

構造主義、更に深堀してみると面白そうです。
(740字)

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第206週『君の膵臓をたべたい』

第206週
2021/9/25
『君の膵臓をたべたい』
住野よる著 双葉社

ビジネス書ばかり読んでいると飽きてきます。何か心に潤いが欲しくなり、以前から気になるタイトルで、また丁度妻や娘が読了したこともあり読んでみました。

ネタバレになるので、本の内容についてはあまり言及しません。今回は「小説なるものの読み方」に大きな気づきがあり、それについて書きます。

結論から言うと、『君すい』はあまり心が動きませんでした。主人公とヒロインの小気味よいやり取りが面白くて、何度もわっはっはと笑いが出ました。一方で、感動や感涙的なものはありませんでした。

読了後「うーん、なんか、あまり・・・」と妻、娘に感想を共有したら、中1の娘に「パパはだめ!」と両断されました。妻や娘は大泣きしたそうで、また娘は何度も読み返しているとのこと。人の感じ方なんだから「だめ!」と言われる筋合いはない的に軽く反論しましたが、ふと読み方に違いがあるなと気づきました。

そもそも本というものは、仕事や生活に活かしてナンボだと考えています。いわゆるビジネス本ばかり読んできたからそう考えているのでしょう。

活かすことに価値を見出すという点で最重要なことは「発見」です。つまり『君すい』は私にとって「発見がなかった」のですね。似たようなシチュエーションはどこかで見たことがあり、結末も「うん、そう人間ってこうなるよね」という私にとっては想像できる範囲の自然な人間の行為でした。

同じ小説でも谷崎潤一郎の『春琴抄』が面白かったのは、「へえ~人間こんなすごいことまでできるものなんだ、すごいっ!」という、自分が考えている「人間」の枠を払ってくれるものだったからと感じます。

折角なので小説というものを味わい楽しめるような読み方をしたいと考え、小説の楽しみ方なるものを調べてみましたが、いまいちピンときません。「登場人物になりきってみる」という妻の意見が一番しっくりきたので、まずはそこからはじめてみたいと思います<笑>。
<794字>

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第205週『FIRE 最強の早期リタイア術』 

第205週
2021/9/12
『FIRE 最強の早期リタイア術』 
クリスティー・シェン&ブライス・リヤン著 岩本正明訳 ダイヤモンド社

今話題となっている書であり考え方でもある「FIRE=経済的自立早期リタイア」。受講者の中にも将来の夢に「FIRE」という言葉が見られるようになり、興味が湧き手にとりました。

著書は生まれた中国で貧国を経験しています。農村部で世帯年収が161ドルで、当日の中国平均の3分の1。飢えまではいかないものの、おもちゃがないため医療廃棄物の山から漁っていたそうです。

とても面白かったのが、「(まだ)自らの情熱に従うな。」という章です。著者は「情熱に従うことが人生のカギといった言葉こそが最大の嘘なのです。」と言い切っています。「お金のためなら血も流す」ほどの欠乏マインドをもった著者だからこその言葉です。

親の頑張りで中産階級になった後、物語を書くという夢をもっていた著者は大学の学科選びで迷います。ライティング科か、コンピューター・エンジニア科か。そして心躍ることはないけれども、学費や稼ぎの投資対効果などを分析し、著者はコンピューター・エンジニア科を選びます。

著者曰く、人は変わるものであり、ハーバード大学の研究で1万9000人の参加者のうち、ほぼ全員が過去10年間に自分の情熱を注ぐものが大きく変わったと答えたそうです。確かに私も情熱を注ぐものが変わりました。

「まずはお金を追いかけましょう。好きなことはその後でもできるのです。」
「あなたが私の本を読んでいるのは、私が最終的に作家になれたからなのです。」

とても現実的であり多くの人に希望となるような考え方だと思います。だから売れているんでしょうね。まず稼ぐ!その後自己実現!!
(660字)

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第204週『しあわせな二人』

第204週
2021/9/12
『しあわせな二人』
引田かおり ターセン著 KADOKAWA

共にデジタルデトックスしている妻からふと薦められた本。リタイアしている夫婦が吉祥寺で送る日々をつづり、「しあわせに暮らす」ための仕掛けや工夫を紹介しています。

はじめにで、お二人はこのように書いています。

「『静かで、退屈な日常』は、実はとんでもなくかけがえがなくて、『ごはんが美味しい』とか、『家でくつろげる』とか、そういうことが本当のしあわせだということ。この年になるとよく分かる。」

「私たちの日常は淡々としていて、本当にありふれた毎日です。でもいちばん大切なのは、そんな時間なのだと分かる年齢になりました。」

デジタルデトックスをして1ヶ月、私もこの感覚が分かるようになりました。これは私の言葉でいえば「日々を味わう」感覚です。電子機器を極力見なくなってから、仕事後の時間感覚がゆっくりとなり、総じて平穏無事の繰り返しがとてもありがたいものと実感できるようになりました。例えば、家族同士の会話の頻度と笑いが増え、つながりの深まりを実感できるように、流し読みをしていた新聞や雑誌も丁寧に一つ一つじっくり読めるように、毎回の食事もこれまで以上においしさや楽しさを味わえるようになりました。

本書から一つ取り入れたことは、「住む場所に『ありがとう!』と言ってみる」ことです。
奥様は誰もいなくても、「いってきまーす」「ただいま」と家に挨拶をします。そして「ありがとう」も忘れないそうです。これまでの家族の動静を家はちゃんと見て、知っていて、その家を大切にされていることが伝わってきます。

「家を世界一好きな場所に」「住まいをパワースポットに」と魅力的な言葉が並びます。確かに家が最高のパワースポットになったらいいですよね。まずは家への感謝から。必ず声に出して「ありがとうございました。」と感謝を伝えてから寝るようにしています。
(757字)

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第203週『人生が変わる哲学の教室』

第203週
2021/8/22
『人生が変わる哲学の教室』
小川仁志著 中経出版

3年以上前に買ったのですが手つかずだった本書。8月からデジタルデトックスを開始し、携帯に割く時間を読書に充てるようになり、その効用で読む気になりました。

本書は、人生とは?家族とは?幸福とは?などの哲学的なテーマについて、そのテーマにあった哲学者1名が、生徒達と対話形式で掘り下げていく内容になっています。

14名の哲学者の中で、今の私がとても印象深く感じた哲学者2名を挙げます。

一人は、ハンナ・アーレント氏です。女性の現代思想家で、ユダヤ系であるためナチスの迫害を受けアメリカに亡命した方。全体主義が発生するメカニズムを分析し世に出します。

アーレント氏の主著『人間の条件』に出てくる、労働と仕事の違い。そこからくる仕事の意味に共感をしました。

アーレント氏曰く、労働は「人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力」を指し、食事や洗濯などいきるために必要な活動で自然性をおびます。一方仕事は「人間存在の非自然性に対応する活動力」を指し、道具や建築物などの工作物を生み出します。

労働は消費されるだけですが、仕事は形に残ります。自分の思いが形に残るので、この意味で、「仕事は自己実現に近い」とアーレントさんは言っています。

社会人になって以降、私はおそらく仕事を労働と思ったことがありません。生まれて初めて「ハマった」ものが仕事であり、自己実現の手段として無限の可能性を感じているから楽しいのでしょう。

一方でアーレント氏は仕事のやり過ぎはダメで、時間がなくなり大衆の社会への無関心を生む。それが全体主義へとつながると警鐘を鳴らしています。そして、労働や仕事の他に「活動」という、余暇や家庭との時間、地域社会への貢献など仕事以外の活動の意義を論じています。

全体主義云々というより、いち個人の幸福として「あ~本当にそうだな」と。

今の自分に大切なことは「バランス」です。仕事以外に使う時間の優先度を高め、バランスをとることが、より自身の幸福につながると実感しています。

もう一人については「再読」のどこかで書きます。
(848字)

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第202週『モチベーションマネジメント【BASIC】』

第202週
2021/8/15
『モチベーションマネジメント【BASIC】』
一般社団法人モチベーション・マネジメント協会

受講者の方に「使える」と感じてもらえるモチベーションの書籍を探し続けている中、リアルなケース×理論が現場で使えると考え、手に取りました。

今回紹介されていた中で二つの理論が印象的でした。

まず、ロックとレイサム「目標設定理論」は以外と盲点であり、押さえておく必要があると感じました。

モチベーションが高まる目標とは何か。それは二つの要素があります。一つは困難な目標。もう一つは明確な目標。あわせれば「困難だが明確な目標」ということです。

モチベーションの違いはつまるところ「目標設定」によってもたらされるという考えは、非常に共感できます。この部分、研究内容を含めもう少し深堀りしてもよさそうです。

もう一つは、ハックマンとオルダムによる職務特性モデルです。

ハックマンとオルダムは、仕事に関して3つの感覚が高まったとき、臨界的心理状態となり、仕事へのモチベーションが高まること。またその3つの感覚を高めるには5つの職務特性があることを見出しました。

①仕事を有意義であると感じること→技能多様性・仕事一貫性・仕事有意味性が必要
②仕事の結果に責任があると感じること→自律性が必要
③仕事の努力が成果を生んでいるか知っていること→フィードバックが必要

①の仕事を有意義であると感じることについて、仕事そのものへ感じる価値だけでなく、技能の幅の広さや一貫性が影響することが発見でした。例えば、分けられている業務をつなげ、一気通貫してできる業務に移行するのは、技術多様性や仕事一貫性が増し、有意義に感じやすくなると考えます。仕事の振り方はモチベーションに大きく影響するので、押さえておくと便利な理論です。
(689字)

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第201週『愛とは、怖れを手ばなすこと』

第201週
2021/8/7
『愛とは、怖れを手ばなすこと』
ジェラルド・G・ジャンポルスキー著 本田健訳 サンマーク文庫

昨年からテーマにおいている「愛」の探究。エーリッヒ・フロム氏の『愛するということ』に続き、何がよいかを探す中、直感的に選びました。

本書では愛の定義は書かれていません。ただ心がやすらぐためには、愛に生きることが必要であり、愛に生きるには怖れを手ばなす必要があると著者は言っています。

一つ印象的なエピソードがありました。

著書は長年、慢性のひどい腰痛に悩まされていたそうです。そして自分の心が穏やかでないのは腰痛のせいだと思っていました。しかし、感情的なストレスにさらされているとき、とりわけ怖れを感じ、誰かに対する不満が胸にあるとき、腰の痛みが悪化することに気づきました。

そして、ゆるしを通して不満を手ばなすことを学んでから、腰の痛みは消えたそうです。
椎間板の異常があり、神経外科医から手術をすすめられたのですが、結局手術もせずにすみました。腰痛が心の平穏を壊していたのではなく、実は逆で、癒されないままの人間関係が肉体的な痛みを引き起こしていたのです。

痛みは心の痛みが身体化したもの、と捉えることができると思っています。実際に私も肉体的な痛みを抱えていますが、この痛みの大小は肉体的な疲労度だけでなく、精神の状態に大きく左右されます。

ゆるしを通して怖れを手ばなすことは、我慢する、大目に見るではなく、「人を裁かないこと」としています。確かに例にあったようにウエイトレスの対応が悪かった時、単に不満を感じるか、「色々プライベートであったんだろうな」と大らかな気持ちで見るかでは、心の平穏度は違ってきます。

「愛をもって人やできごとを見るという決意」をするという著書の言葉が胸を打ちました。
こう考えると、仕事でも子育てでも、怒ることはもとより、叱ることや、戒めることもナンセンスなように感じます。

本書を通して、愛に生きるとは、
「与えること×人を裁かずにいること(=人や自分に非があると考えないこと)。」
これに尽きるのではと思いました。
(813字)

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第200週『あなたの会社は、なぜDXが進まないのか?』

第200週
2021/8/1
『あなたの会社は、なぜDXが進まないのか?』
牧田幸弘著 幻冬舎

創業時から大変お世話になっている日本ビジネスシステムズ牧田社長初の著書です。日本企業に大きな可能性があるにも関わらずDXが進まない実情をふまえ、経営者のマインド変革を強く薦める内容になっています。

今回は3つのキーワードを挙げます。

1.「データドリブン」
牧田社長は経営者の間違った思い込みがIT活用を妨げていると仰っています。中でも「アイデアが出ないのは現場の工夫が足りないから」という思い込みを、牧田社長は「問題は社員の意識ではなく、情報環境です。」と喝破します。例えば、業務改善をしたい場合、好事例やムダな部分を効果的に分析できれば改善アイデアは浮かびます。データがあることで、仮説立案や検証もでき、新たなアイデアが生まれると私も思います。要は「データドリブン」であること。その重要性をあらためて認識しました。

2.「ゼロトラスト・セキュリティ」
誰からの、どのアクセスからも攻撃され得るという想定からセキュリティ対策を考えていく立ち位置のことです。「社内は安全、社外は危険」という発想から更に進める必要性を牧田社長は仰っています。初めて目にした言葉で、とても印象に残りました。確かに情報流出やウイルス拡散含め、含め社内だからこそ逆に危ないと考えることも重要とあらためて感じました。

3.DXの「X」
導入事例に出てくるセガサミーホールディングス・加藤執行役員の「D」よりも「X(トランスフォーメーション)」が重要というお話は心に残りました。「鍵となるのは、『何をやるか』ではなく、『どうありたいか』」と仰っているように、この部分を常に議論し、決めていくことが変化に対応していく本質的な策と感じます。
(697字)

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第199週『予測不能の時代』

第199週
2021/7/25
『予測不能の時代』
矢野和男著 草思社

幸福な組織作りを研究する日立製作所フェロー矢野氏の著書。これまで幸福や幸福な組織作りに関して読んだ書籍の中で、一番科学的な内容でした。

矢野氏の実験では、10個の多様な組織に属する468人の被験者に、名札型のウエアラブル端末を装着してもらいます。その端末により、対面コミュニケーションの記録と上半身がどのように動いたかを記録します。
そして幸福度はCES-Dという尺度を用いて「今週幸せな日は何日ありましたか」といった1週間程度の中期的な時間スケールでの主観的な状態を集計しました。

結果、幸福な組織は「FINE」という特徴で表すことができました。

①Flat
「幸せな組織では、人と人とのつながりの網目が、組織内で均等に近く、フラットにいろいろなところがつながりあっているのだ。」

これは縦関係を越えたコミュニケーションの重要性のエビデンスとなります。組織内でコミュニケーションタイムなど設け、横や斜めなど様々な人と交流する機会を作りだすことが組織長の役目として認識してもらえると思います。

②Improvised
「幸せな組織は、5分から10分の短い会話が高頻度で、毎日あるいは日に何度も行われているのだ。」

コミュニケーション頻度を高める重要性のエビデンスとなります。毎週の定例だけでなく、朝礼や夕礼など、少しでもコミュニケーション頻度を高める施策が組織長の役目として認識してもらえると思います。

③Non-verbal
「幸せな組織では、会話中に身体が互いによく動く。」

これは、上長が率先して頷きを多くするエビデンスになりえますが、ややエビデンスとしては強くないと思います。

④Equal
「幸せな組織では、会議や会話での発言権が比較的平等、つまりイコール(Equal)なのだ。」

これは実践するのに一番難易度が高そうです。会議ではメンバーは基本黙っています。ファシリテーション力が求められる上に、一人一つテーマ発表してもらうなど、事前のおぜん立てが必要です。ある一定のマネジメントレベルを持つ人はチャレンジを薦めても良いかと感じます。

Well-beingな組織づくりを目指すCHROは増えていると感じます。この本を是非薦めたいです。
(907字)