宗興の本棚

第2週 『愛に生きる 才能は生まれつきではない』

第2週
2017年8月14日
『愛に生きる 才能は生まれつきではない』
鈴木鎮一 講談社現代新書

「才能はあるものではなく、才能はつくるもの」
スズキ・メソードの創始者である、鈴木先生の著書。人の可能性を信じるという私の信条と根底に流れる想いが近いのではと感じました。そのメソードのポイントは二つと解釈をした。一つは、人の生きようとする生命活動(生命の力)を引き出すこと。もう一つは、繰り返し繰り返し繰り返すこと。才能は環境次第でいくらでも作れるということです。

ある6歳の女の子の話が衝撃的でした。右半身が不自由で、右の眼は斜視。曲の終わりに右手がかってに強く行動し、弓が手から離れて飛んでしまう。この子が毎日の訓練で、
右手の力が養われ、弓が飛び出さなくなった。そして、半年のうちには『キラキラ星変奏曲』が弾けるようになった。驚くことに、一曲を弾けるようになっただけでなく、右の眼の斜視が正常な位置に移り始め、同時に不自由な右半身のすべてが、しだいに正常に活動するようになってきたそうです。

この話から私は3つのことを実行に移そうと思います。

まず一つ目は、塾生に得意科目を作ってもらうこと。一つのことを伸ばすと、その能力が更に他の能力を援け、様々な能力が伸びていくのだと思います。まず一教科を伸ばす=得意科目をつくる。そこをスタートにしてみたいです。

また、環境によって必ず能力を伸ばすことができる。矯正という考えを捨てることが重要であり、新しい能力を形成するという考えを持つことを徹底します。

最後に、やはり能力を作るには毎日の繰り返しにかなうものはない。毎日の繰り返しワーク的なものをやはり作り、能力を伸ばしたいです。上記を英克、浩子と対話し決めていきます。