宗興の本棚

第14週『優れたリーダーはみな小心者である』

第14週
2017/11/5
『優れたリーダーはみな小心者である』
荒川詔四著 ダイヤモンド社

「臆病さが理想をかなえる」
自分は豪胆ではない。あきらかに臆病で小心である。これが自分の自己評価です。繊細さといえば聞こえが良いですが、ちょっとした事が気になる神経質な面があり、それが不安やコンプレックス等を生み出し、大分自分の心を傷つけてきたと思っています。またそのような自分を受容し好きになることができず、自己肯定感が低くなっていました。

だからこそ、臆病で小心な自分はできれば解消したい心の課題でした。しかし、トライを経て起業してからは、徐々に内面が変化してきています。「臆病さや小心な自分もありだな」と。忌み嫌うものではない。臆病さ小心さは不安事を生み出し、相変わらず眠らせない、気持ちを落ち込ませるなど自分を苦しめる事はあるものの、現実的に一つ一つ問題が解決し、ビジョン実現に近づいているのです。しかも周りに支援・応援してくれる方も多々いて、かなり幸せな状態でここまで来れている。

サラ最近元気なさそうだけど大丈夫かな、みゆのお母さんと最近連絡とってないけど心配してないかな、ゲン確認テストの結果に闘志が感じられない、これはほっておけない、新学年のチラシがこけたらどうしよう、等々心配事をあげたらキリがない。取るに足らないものや杞憂もかなりありました。

だけどそこで感じた不安から逃げずに具体的に行動して解決してきたからここまで来たのだなと思います。そんな自分を否定する必要はない。この臆病さ、小心さが良かったのです。

本書はブリヂストンの元CEOが書いたリーダーシップ論であり、自己肯定を後押しするために手に取った本でしたが、目的通り背中を押してもらったのは事実だが、この方との差異も痛感し、良い意味でプレッシャーも感じた。シンプルにこの方は私以上に考えている。それでいてポジティブ。

「目先に利益より」実力を養うことを優先する」「人格者を目指すな」「小心な楽観主義者たれ」「権力ではなく実力でリーダーシップを示す」「理想論者は寝言」「苦行をやり抜いてもリーダーシップは生まれない」「自尊心を傷つける程愚かなことはない」「優れたリーダーは傾聴する」

など琴線に触れた言葉を沢山頂きました。

これからは二点、まずは「合目的的」であること。すなわち自他の感情を大切にしながら「目的立脚」の極みを目指すこと。もう一つは、やはり「実力」を養っていくこと。坂上さんと相談して勉強強度なども上げていこうと考えています。最終的には著者が言っている「繊細な神経を束ねて図太さをもち、臆病も美徳である」と言いきれたら
もっと素敵だなと感じます。

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