教育心理の部屋

第1回「自己効力」

第1回
2017/12/9
「自己効力」

バンデュラは、行動すれば結果を変えられるという期待を結果期待と呼び、そのために必要な行動を自分がとれるかどうかの信念を自己効力と呼び両者を区別しました。

私が高3の時『星の金貨』を見て「医者になりたい」と思い立った時、医学部の問題をみて即座にやめた経験があります。この場合、行動として毎日3時間以上2~3年ぐらい勉強すれば合格できると思ました。実際にそのようなアドバイスを専門の先生からもらいました。しかし、その行動を自分がとれる自信は全く持てませんでした。自己効力が低いとは、自分にはその努力は無理だと諦めてしまう事と解釈して良いと思います。

N君の「どうせやっても」というのは、勉強しても結果は出せない=結果期待が低く、相応の時間自分は勉強できない=自己効力が低い、のどちらが当てはまるのでしょうか。結果期待が低いのは本当に困りものです。何か特別なアプローチが必要かもしれません。まずは自己効力の方を上げるところから皆さんにやってみて欲しいです。まず1日15分勉強やってみようか、次30分勉強できたよね、次40分できたよね、と勉強量=努力ができることを塾生に認知してもらいたいと思っています。

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