宗興の本棚

第30週『社会のために働く』

第30週
2018/2/25
『社会のために働く』
藤沢烈著 講談社

私の知り合いである藤沢烈さんの著書。烈さんはマッキンゼーに退社後、社会起業支援の会社RCFを立ち上げます。震災後、復興コーディネーターとして、東北の支援を開始。Mr.復興と言われる程、活躍されています。駒崎さんに続き、社会起業の知識を入れる第二弾として、また烈さんにNPOのマネタイズなど話を聞きにいくため、本書を手に取りました。

読了後、大きく二つの疑問が生まれました。

一つは、烈さんは震災後、どのように復興の仕事に入ったのか。震災当時、私は支援したくても何をすればよいか分かりませんでした。現地に入ることすら迷惑ぐらいの状況の中、肉体的ボランティアではなく、コーディネーターという見えにくいものを自治体はなぜ受け入れたのか。

二つ目は、本書の内容は、RCFの支援先であるグーグル、キリン、ヤフー、UBSの東北支援事業をメインに紹介しています。このような名だたる企業がRCFを選んだ理由は何か。どのようにしたらそうなるのか。この二つの疑問は是非烈さんに会って、解消します。

「株主はお金のリターンだけではなく、社会へのリターンを求めている。」「プロボノが寄付だけでなく、自分が関わって何かが変わる手触り感のある貢献を求めていた。」「市場起点ではなく、社会起点マーケティング。」という本書の言葉から、社会貢献をしたい人は多いのだと感じます。支援先だけでなく関わる人も喜びとなる。迷いなくどんどん進みます。
(599字)

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