教育心理の部屋

第14回「ヒューリステイック」(第2章 学ぶことと考えること)

第14回
2018/3/18
「ヒューリステイック」(第2章 学ぶことと考えること)

数学、英語という勉強だけでなく、夜何を食べようかから、環境問題の解決まで、私達は日々問題解決活動を行っていると言えます。その問題解決の際に短時間で解決することを助けるのがヒューリステイックスです。

ヒューリスティックスは必ずしも解決が保証される訳ではないが、短時間でおおよその答えを得る可能性のある方法を指します。例えば、携帯のパスワードを忘れたとき、全ての数字を試すのは非効率です。自分の誕生日や電話番号などで試してみる思考がヒューリスティックスです。他にも「問い合わせがくる広告は?」という問いに、見やすさ、絵が多い、説明がしっかりしている等々、あらゆるパターンを考えるより、「実績を掲載する」が一番問合せの可能性があり、これがヒューリステイックな考え方です。経験則からくる仮説思考と言えるかもしれません。

このヒューリステイックの話から、正しい経験則を増やしていけば、解決のスピードが上がり、解決量も増えると考えられます。経験則は私が今研修で行っている「教訓化」によって個々人が作成できます。成功や失敗を含めた具体的事象から抽象的に自分の上手くいく原則まとめるのです。塾生に対しても自分の経験則を増やす試みをしていくと、ヒューリスティックができる、且つ精度が上がるはずです。具体的には、ビジョンセッションのマイルールを例えば、「自分のやる気を出す3ヶ条」的に設定するのも一つの手かもしれません。
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