第60週
2018/9/23
『今いるメンバーで『大金星』を挙げるチームの法則』
仲山進也著 講談社
チームとして組織の力と成果を最大化したい。これが私の思いです。先日イーブックの今井さんが本書を持参され、話を聞いた後すぐに取り寄せました。本書は『GIANT KILLING』という、サッカー監督が主人公の漫画を題材に、大番狂わせを起こすチーム作りの考え方と方策を伝えています。
本書は最高のチームになるためのステップを提示しています。これはタックマンモデルに近く、フォーミング(形成期)→ストーミング(混乱期)→ノーミング(規範期)→トランスフォーミング(変態期)です。
ポイントはストーミング。特徴は、『「私はこう思う!」-各メンバーの本音の意見が場に出る。対立・衝突が起こり、感情的にモヤモヤ・イライラする』『生産性が低下し、コントロールしにくい状況が生まれる』『キャラクターが表出し、相互理解が進む』等。私自身「フォーミング体質」で、すぐにコントロールして改善しようとします。そうすると単なる「グループ」にとどまり、「チーム」にはなりません。
咲心舎は以前よりもチーム化は進んでいますが、まだジャイキリチームまではいかずストーミング途中でしょうか。『「各々の垣根を越えて、自分の役割以上の仕事をする・・・それが俺の憧れる・・・クラブの形だからね」」と主人公の監督が言っています。組織としての活動が「自分ごと化」していき、全員が自分の役割を超える行動が出ると、咲心舎はジャイキリできるチームとしてステージに上がると考えています。「各メンバーが『自分の価値基準』を場に出すのがストーミングの本質」とあるように、ぶつかることではなく、塾生のために、私達同士が本音の意見を伝え合うことが大切です。
(700字)