宗興の本棚

第71週『勝ち続ける理由』

第71週
2018/12/9
『勝ち続ける理由』
原晋著 祥伝社

青学原監督の著書はこれで3冊目になります。前の2冊は初優勝の後、そして今回は連覇の後に書かれた本です。題名通り勝ち続ける秘訣をつかみたく手に取りました。まず、勝ち続けるための前提があります。それは強い組織を作ることです。これは原監督の前著にもあったステージ論です。青学も初優勝までに11年かかっています。その上で、ポイントは大きく二つあると感じました。

まず大切なことは「準備とこだわり」です。2015年全日本に負けた時、青学が猛練習したかといえばそうではなく「当たり前のことを当たり前にやろう」と訴え確認しただけだったそうです。『準備をきちんとやって、負けるのであれば、それは仕方のないことだ。しかし、準備を疎かにして負けたら悔いが残る。』とあるように、強いチームには余計なことは必要なく、計画通りに粛々と進めるのみということでしょう。結果、箱根駅伝を連覇しています。この中で「細かいことを言い続けること」が大切ともあります。準備をやり抜くには、細かいことを言い続けることが必要なのでしょう。

もう一つは大義をもって、ブレずに進むことです。2004年の就任当初に原監督が掲げた大義は「箱根駅伝出場」。次は「箱根駅伝優勝」。現在の大義は「陸上界を華やかにすること」です。目標に向かう大前提として、大義を掲げそれを実現するためのプログラムをつくり、実現していくスタイル。その際、大義が3割の人に賛同を得られるものであれば推し進めるそうです。

著書三冊それぞれ活用できる所がありました。特に運用を開始した目標管理シートはシンプルで効果が期待できそうです。ステージ論も視野に入れ、咲心舎を発展させていきます。
(698字)

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