宗興の本棚

第97週『水は答えを知っている』

第97週
2019/6/7
『水は答えを知っている』
江本勝著 サンマーク出版

吉田積読シリーズ。2001年初版発行の本で、2008年ぐらいに当時の上司の薦めで購入したのを覚えています。

本書には水の結晶の写真が沢山掲載されています。筆者の主張は、結晶を分析すると様々な差異が見えてくる。例えば、水道水よりも自然水の方が美しい結晶を形成している。また肯定的な言葉を与えた水は、否定的な言葉を与えた水よりも美しい結晶を形成する。水は情報を記憶することができ、言葉などを通して人の出す波動が水に転写するのである。そして、水が示す結晶の形は人間へのメッセージであり、「愛と感謝」で生きることが大切であると筆者は言っています。

筆者の主張は、非科学的な単なる超常現象的な分類をされるかもしれません。筆者のHPには世界初の水の結晶写真集『水からの伝言』が、全世界で350万部以上発行されていると書いてあります。本書も国内20万部以上、世界で50万部以上発行されています。これだけ支持されていることから、相応の説得力のある主張なのだと思います。

実際に、写真を見ると違いがはっきりと分かります。パリやニューヨーク、東京の水道水は、どこも結晶はできず流れている感じです。一方自然水は、美しい六角形の結晶になっています。特に、広島県西條の湧水は、本当に美しい六角形の結晶を形成していました。「かわいいね」という声をかけた水は美しい結晶ですが、「ばかやろう」は結晶化していません。クラシックを聞かせた水は美しい結晶ですが、ヘビーメタルは結晶化されていません。元々人の言動に波動があるのではという私の考えが、確信となるような写真でした。

スイスのイベントで主催に関わっていた女性が、自分の二人の子供に対して、本当に愛をもってかける言葉と、命令するのとでは全く違う効果がある。「しようね」と「しなさい」の違いだ、と言って水の結晶写真に魅せられるくだりがあります。子供に対して親のエゴからでる期待と純粋な愛情からでる期待では、違いがあると私も感じます。

「愛と感謝」で生きる。私の目指す生き方です。本書に背中を押された気がします。
(858字)