第134週
2020/3/8
『インプット大全』
樺沢紫苑著 サンクチュアリ出版
樺沢さんの前著『アウトプット大全』が素晴らしく、今度は当然インプットの方もということで手に取りました。
本書はインプットの精度を高めるには、ということに力点が置かれています。すぐに使おうと考えた項目は下記4つです。
一つ目は、「生で聞く」です。セミナーや講演を生で聞くのは、読むと比べてはるかに学びの効果が高いそうです。「言語的情報」に加えて「非言語的情報」が伝わり感情が揺さぶられやすく、記憶力を増強する脳内物質ドーパミンが分泌され、結果圧倒的に記憶に残るからです。登壇時には毎回1つ以上、参加者の感情を揺さぶるコンテンツや言葉を企図していきます。
二つ目は、「音楽を聴く」です。東北大学の研究によると、速いテンポと遅いテンポの曲を聴かせた後に短期記憶課題を行ったところ、速いテンポの曲を聴いた場合、左下前頭回が活性化し、短期記憶が向上したという結果が得られたそうです。『仕事や勉強の開始前に、テンポの速い曲や、自分の好きな曲を聴いてテンションを上げるのは、脳科学的に効果がある。』とのことですが、プロレスラーの入場曲のように勉強や仕事のテーマを決めておくことをやってみます。
三つ目は、「見ない」です。研修の休憩中スマホを見る人は多いですが、著者曰くこれは『最も良くない休憩時間の使い方』とのことです。人間の脳は視覚情報の処理に脳のキャパを80%~90%を使うと言われており、スマホは脳を更に疲れさせるからです。よって「目をつぶる」ことが一番の休息であり、まずは自分で試してみます。
最後は、「移動する」です。ミシガン大学の研究で、40個の単語を場所を変えて記憶する実験をしたところ、異なる部屋で記憶した方が同じ部屋より40%も記憶力がUPしたそうです。場所を変えることで、海馬にある「場所ニューロン」が活性化するのが理由とのことですが、私もリビング、書斎、職場、カフェなど使い分けていこうと思いました。
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