週の風景

055 お客様の声と感謝

2週前に開催した課長研修の方々の所感が届きました。

「初のリモートでの開催となったが特に違和感なく学べた。」

「今回リモートワークで研修を受けましたが、グループワーク以外は何も遜色なく研修を受講できました。」

このような声を頂いています。

Zoomはグループワークができるのですが、Teamsは今のところその機能がありませんので、
この辺り改善ポイントですが、それでもこちらの企業様でも概ね違和感がないようだったので良かったです。

また先週は別のIT系のクライアント様でリーダーシップのオンライン研修を開催し、
4月の研修はほぼ完了しました。

オンライン上で同席して頂いた担当の人事マネージャーから

「吉田さんのファシリテーションのおかげで、オンラインで実施できることが分かり、安心しました。」

と仰って頂き、私も安堵しつつ嬉しかったです。

オンライン上では参加者の表情や熱が測りづらい分、
余計にコンテンツ企画力とファシリテーション力が求められる気がします。準備してきて良かったです。

何より、この状況下でもお仕事を頂いていること自体、本当にありがたいです。

そして、新規事業や新サービスも企画しています。
もうすぐWithコロナの社会情勢に突入すると思いますが、リーダーは前をしっかり見て進むのみです。
とまっている暇はありません。このような時こそ、積極的にどんどんいきましょう。

宗興の本棚

第141週『共感SNS』

第141週
2020/4/26
『共感SNS』
ゆうこす著 幻冬舎

年初に書店で大量に購入した際の1冊。著者のことは全く知らなかったのですが、SNSを上手く使う方法を知りたくて手に取りました。

著者ゆうこすさんは、アイドルグループ脱退後、「もてクリエイター」という名のインフルエンサーとして活躍しています。脱退後自ら開催した初のイベントは100名規模のスペースにたった3名。そこから自己プロデュース法の試行錯誤を重ね、現在SNSのフォローワーは150万人以上になっています。

読後感としては、テーマの自己プロデュース方法がものすごくよく考えられていて、感心しました。最近読了した本の中で線をつけた箇所が最も多く、それだけ気づきや感性に触れた箇所が多かったと思います。はっきり言えば、プロのマーケター、プロモーターと言えると思います。ふわっとした外見とのギャップにやられました。

取り入れたいと思った事は3つあります。

一つ目は「共感」について。本書のタイトルにあるように、SNSで発信力を高めるの必要なことは「共感」と著書は言っています。そして、共感を生むためには、まず自分が寝食を忘れて没頭できる軸をつくる必要があるとのことです。これについて「自分がワクワクすることじゃなければ、発信しても意味ないし継続できない。」「SNSは、発信する人の熱量がそのままフォローワーに伝わってしまう場所だからです。」と著者は強く主張しています。私も新たなミッションの元「ライフスキル教育家」から皆の共通認識になるような旗を作り変えようと思います。

二つ目は、フォローワーを増やすための「メリット」について。「プロフィールがSNSを制す」と著者が言っているように、特にプロフィールが信用を生む部分であり、つくりこまなくてはいけません。また、著書のアカウント名は「ゆうこす/モテクリエイター」となっていますが、自分が何者なのかが伝わるアカウント名にした方がよいとのことです。

三つ目は、「共感+メリット=フォロー」の公式でフォロー数を増やした後、好きなことで仕事をするには、フォローワーをファンにする必要があるとのこと。著者はまさにマーケティング発想で、マニア、コアファン、ライトファン、新規(名前は聞いたことある)、新規(全く知らない)の5つの階層に分け、拡散性を軸に情報発信の内容と手段を変えています。例えば、新規は関連動画からリーチ―しやすく拡散性の高いYoutubeを。マニアには拡散性は低いが濃い内容を伝えられるブログ生配信を、という感じです。「可処分時間」をいかに増やしてもらうか戦略的に考えられており、驚きました。事業のプロモーションをする際に、間違いなく使える考え方です。

全体を通して感じるのは、著書がユーザーの目線、仕事を発注する企業担当者の目線にしっかりと立っていることです。これが「届く・響く」発信者の必要条件であることをあらためて認識しました。
(1185字)

週の風景

054 オンラインも大丈夫

先週は、あるクライアント様の部長、課長に対して初のオンライン研修を実施しました。

部長の皆様は、少人数のコンサルティング型でリーダーシップ研修を、
課長の皆様は、10名以上のグループ型でマネジメント研修を行いました。

3月からスライドしていた回でしたが、お客様にはこの状況の中でも実施して頂き、
またほぼ全員に参加頂き、本当にありがたいです。

色々な方と情報交換する中で、オンライン研修は「いける」ことは分かっていましたが、
実際に私達のプログラムで実施するとどうなるのか。

結論としては、大変手ごたえがありました。
特にオンラインの方が対面集合よりむしろ個別性が高く、より伝わりやすくなる気がしました。

通常個別にフィードバックをすると、その方に向けてはいますが空間がある分拡散します。
オンラインの場合、他の方も聞いてはいるものの、拡散性が低く、直通している感覚があります。

ただ、全てオンラインだと、所作から把握できる講師のキャラや、熱量など分からない面もあると思います。
参加者特性もしかりです。
よって、連続回の中で一度だけでもリアルで会っていると、尚よしだと思います。

既にオンライン研修などを実施していた知り合いの方から教えて頂き、
エクセルを使うことで、フセンを貼り整理するワークもできますし、
Zoomだと個別のルームが作れて、少人数でグループディスカッションができることも分かり、
技術的にはほぼカバーできます。

何より参加者の皆様と会えるのが本当に嬉しく、楽しいです。終始笑顔な自分がいました。
ありがとうございます。

今週もオンライン研修を実施します。また、毎日様々な方と意図的にコミュニケーションをとっていきます。
前へ前へ進みましょう!

宗興の本棚

第140週『見てる、知ってる、考えてる』

第140週
2020/4/20
『見てる、知ってる、考えてる』
中島芭旺著 サンマーク出版

先日、片付けコンサルタントの「こんまりさん」等を世に出した名編集者、高橋朋宏さん(タカトモさん)とお会いする機会がありました。数々のベストセラーを出してきたタカトモさんが手がけた中で、「言葉の力」がよく分かるものとして薦められたのが本書です。

本書は小学校に通学しない10歳の男の子、バオ君の「つぶやき」を書籍化したものです。

1
「僕は泣くなって言われた事がありません。

泣いていい、
悲しい気持ちは涙が流してくれるからって、
いつも言われていました。」

このつぶやきから本書は始まります。いきなり胸に突き刺さります。涙腺が緩く1日1回以上は必ず泣く息子に、小学生になって以降「泣くのはやめなさい」と言ってきたからです。

ここから、沁み込んだ言葉を5つ記します。

6
「自由にやっていいよ!
でも、ゲームはダメだよってどっちだよ!

自分で選んでいいよ!
でも、ゲームはダメだよってなんだよ!

好きにしていいよ!
でも、お母さんの好きなやり方でねーって

もっと子供を信じたら?
自分の子供だよ?」

・・・。これもぐっと言葉が刺さります。そうですね。親は本当はもっと子供を信じたいんですよね。最近小言が多くなっていた気がして、もっと褒めよう、見守ろうと思います。

25
「どうなりたいかという質問に僕は、
『僕は僕でありたい』と答えている。

世界中みんなが自分であるということは
正解がないということ。

正解のない世界でいきていく僕達は、
好きなことをやる勇気が必要だ。

自分の勘を大切に。
自分に正直に。
自分が好きなことをやる勇気。」

いつの時代だろうと、人生には元々「正解がない」ということを10歳で結論づけていることに驚きました。正解がないから「好きなことをやる勇気」が必要、というロジックも素敵です。皆さん、好きなことやってますか?

71
「『こわい』は、やりたいということ。

やりたくなかったら『やりたくない』って思う。
『こわい』ということは、やりたくないわけではない。」

凄い言葉です。勇気をもらえました。こわいはやりたい。研修でも伝えていけます。

80
「今年の僕がもらったクリスマスプレゼントは
ママが生きてて笑っていてくれるってこと。

大切な人は生きていて笑っていてくれれば良い。やっとわかった。」

ママが風邪で寝込んだ場面のことが2ページに渡りつづられ、その後の最後の部分だけ抜き出しました。毎日妻や子供達に「いてくれてありがとう」と伝えようと思います。

83
「自分では気づかないが、
自分の未来は分かっているんだと思う。
だから僕は勘を信じる。」

私達一人一人(の脳)は既に自分の人生を分かっており、人生とはそれを明らかにする過程であるのではないかと最近、私は感じています。僕も自分の勘を信じます。

私は、書籍は出会いだと思っています。固いビジネス本ではなく、こういった柔らかい本を時折読みたくなるのも今自分が必要としているからです。だから沁み込みました。
(1194字)

週の風景

053 お客様から頂いた「誠実さ」

先週は主に部長向けリーダーシッププログラムと、課長向けマネジメントプログラムのオンライン版仕上げをしていました。また自社の次のビジョンを構築するために、3C分析も行っていました。

オンライン版の制作については、全く問題なく場のイメージができました。お客様に当日の事前シミュレーションも行わせて頂き、「早く実施したい。届けたい」気持ちが溢れています。ただ、実施してみてよりよくするポイントが出てくると思うので、一つ一つ改良していきたいと思います。

別件ですが、2週前、創業期から5年新卒研修を実施させて頂いている会社様から、実施延期の連絡を頂きました。ぎりぎりまで、ホテルの個室から各自の携帯を使って実施するなど、模索頂いたのですが会社全体の方針もあり、断念をしました。

そして先週、あらためて責任者の方から連絡がありました。その内容は「かかった費用を請求してください」ということでした。勿論、延期しても実施意向であり、コスト削減等による変更・キャンセルではないので費用を頂くことはできません。

業績が大変苦しいにも関わらず、このお客様が何か弊社やプログラムを「ものすごく大切にして頂いてる」のを感じ、胸が熱くなりました。

同時に、苦しい時こそ自分は「まっとうに誠実に」を徹底すること、そもそもお客様や他者の方に対して「何がまっとうか誠実か」を都度深く自問することを誓いました。

またこのお客様だけでなく、新たに発注を頂いた社長様や、延期をせずオンライン実施に向けて様々なご協力頂いている担当の部長様、マネージャー様など、本当にお客様に恵まれていることを感じます。いつも以上にパワーをかけ、準備をし、お客様の想いに応えていきます。

今週は、いよいよ制作したオンライン版を実施します。参加者の皆さんに会えるのがとにかく楽しみです。直接やりとりできるのが2ヶ月ぶりとなるので、若干飢えています笑。コロナで不安になっている方も多くいると思いますので、前向きなエネルギーを送っていきます!

宗興の本棚

第139週 『ゼロから始めるフルマラソンの本』『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド』

第139週
2020/4/12
『ゼロから始めるフルマラソンの本』 内山雅博監修 枻出版社
『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド』 金哲彦著 高橋書店

ここ1年ぐらい仕事において気力は充実していても、体力的に厳しいと感じる日が何回も出てきました。生涯現役でいたい私は体力をつけることが大事と考え、今年に入って週2回×30分程度のランニングを始めました。昨日までで計21回行い、少しずつ疲れづらくなっているのを実感します。今回、目的に照らしてランニングの効果を上げるために2冊購読しました。

内山さんの著書からは、3つのことを取り入れました。一つ目は、オーバーペースにならないこと。私は大体最初の10分はきついのですが、15分をすぎると調子がでてきて、ついスピードが出てしまうことがありました。そうすると最後がきつくなるので、アプリで7分/1kmを確認しながら、できる限り均等ペースでいくことをしています。二つ目は、アフターのストレッチ・マッサージ習慣です。疲労を取り除くために、丁寧に行うようにしています。三つ目は、フルマラソンへの希望を抱かせてもらいました。本書には3~4ヶ月かけて6時間台でフルマラソンをゴールできるメニューがあります。たった4ヶ月且つそこまで強度の強いメニューではないため、自分でもいける気がします。フルマラソンはいつか挑戦したい目標です。

金さんの著書からは、2つのことを取り入れています。一つは、準備運動を念入りにすること。走りがグンと軽くなるためには、眠っているカラダを起こす必要があると書かれています。関節体操やストレッチなどに、より時間をかけるようになりました。もう一つは、走っている時に丹田を意識すること。走りが軽くなるには、3つの部位の意識(丹田、肩甲骨、骨盤)が重要であるとのことですが、私は体のバランス力をアップさせるために、丹田に意識を向けて走るようにしています。実はこの2つを行っても、走りが軽くなって感覚はまだありません。ただ、このまま継続していきます。

コロナで小学校が休校になり、週2回家族全員でランニングをしています。一人で走るより皆で走った方が、わずかですが楽しさが増します。

いつまでもバリバリ仕事ができるよう、続けていきます。
(862字)

週の風景

052 一番思うこと

先週の頭は法事で京都にいき、半ば以降は研修のオンライン対応など進めていました。またお世話になっている方々とオンラインで対話も始めました。

今回あまり多くお伝えすることはないですが、やはり未曾有の事態にも

「考え、動く」

これに尽きると思います。

危機に接する時の「遺伝子のスイッチ」が入ったようです。

今週はオンライン対応のプログラム制作がメインとなります。

皆様、一つ一つ考え、一つ一つ動く。勇気をもってやっていきましょう!

宗興の本棚

第138週『努力は天才に勝る!』

第138週
2020/4/5
『努力は天才に勝る!』
井上真吾著 講談社現代新書

井上尚弥選手のような突き抜けた選手を生み出すには、どうすれば良いのか。その答えを探るため、父真吾さんの著書を手に取りました。

本書を読了し私が出した結論でいえば、やはり「チーム井上」で歩んできたことに尽きると思います。本書の終わりに、井上選手の母美穂さんが手記を寄せているのですが、「尚のベルトは『家族みんなで獲った』と思っています。尚も同じ気持ちでいると思います。」と言っています。

やはりチームの力は偉大です。私の娘も、息子もそれぞれ夢があります。その夢を実現するにはまず家族が「チーム吉田」になる必要があると強く思いました。では家族で強いチームを形成するにはどうしたらよいのか。二つの点が印象に残りました。

一つ目は、「リビング」の話です。「我が井上家に『強さの秘訣』があるとすれば―。それは『リビング』なのかもしれません。」と真吾さんは言っています。井上家では頻繁に家族会議が開かれ、リビングにある大きな木のテーブルで語り合うそうです。皆で集まる時もあれば、1on1もあるこの家族会議の目的は、子供達の考えや壁を把握することです。「ときには言葉を交わすことで、よりしっかりと意思を確認することができます。」と真吾さんは言っています。「子どもの今」を把握するのは、押しつけや的外れな導きを避けるためにとても重要なことです。吉田家のリビングもその目的で使っていこうとあらためて思いました。

もう一つは親が本気で取り組むということです。「『よし、二人とも頑張れよ』ではなく、『父さんも一緒に頑張るからな』『おまえたちがベストを尽くせるように環境は整えたぞ』と自分も本気になっている姿を見せたかった」と真吾さんは言っています。井上選手もあるインタビューで、お父さんに反抗せず厳しい練習についてきた理由を聞かれたとき、お父さんがやることをやっていたから納得していた、ようなことを言っていました。親が本気で取り組まなくては家族でチームにはなりえません。

美穂さんの手記の中で、真吾さんが悩んだ時期があったそうです。それは井上選手がプロ入りを決めた時に、世界のトップを知らない自分が尚の足を引っ張ることにつながらないか、と悩んでいたそうです。世の中には世界を知る名トレーナーが沢山います。この悩みは子供の未来を真剣に考える上では当然通る道でしょう。真吾さんは美穂さんの言葉でその悩みを越え、自分の手で二人を世界チャンピオンにすると心を決めたそうです。ここで真吾さんに覚悟ができたのだと思います。
(1039字)