週の風景

054 オンラインも大丈夫

先週は、あるクライアント様の部長、課長に対して初のオンライン研修を実施しました。

部長の皆様は、少人数のコンサルティング型でリーダーシップ研修を、
課長の皆様は、10名以上のグループ型でマネジメント研修を行いました。

3月からスライドしていた回でしたが、お客様にはこの状況の中でも実施して頂き、
またほぼ全員に参加頂き、本当にありがたいです。

色々な方と情報交換する中で、オンライン研修は「いける」ことは分かっていましたが、
実際に私達のプログラムで実施するとどうなるのか。

結論としては、大変手ごたえがありました。
特にオンラインの方が対面集合よりむしろ個別性が高く、より伝わりやすくなる気がしました。

通常個別にフィードバックをすると、その方に向けてはいますが空間がある分拡散します。
オンラインの場合、他の方も聞いてはいるものの、拡散性が低く、直通している感覚があります。

ただ、全てオンラインだと、所作から把握できる講師のキャラや、熱量など分からない面もあると思います。
参加者特性もしかりです。
よって、連続回の中で一度だけでもリアルで会っていると、尚よしだと思います。

既にオンライン研修などを実施していた知り合いの方から教えて頂き、
エクセルを使うことで、フセンを貼り整理するワークもできますし、
Zoomだと個別のルームが作れて、少人数でグループディスカッションができることも分かり、
技術的にはほぼカバーできます。

何より参加者の皆様と会えるのが本当に嬉しく、楽しいです。終始笑顔な自分がいました。
ありがとうございます。

今週もオンライン研修を実施します。また、毎日様々な方と意図的にコミュニケーションをとっていきます。
前へ前へ進みましょう!

宗興の本棚

第140週『見てる、知ってる、考えてる』

第140週
2020/4/20
『見てる、知ってる、考えてる』
中島芭旺著 サンマーク出版

先日、片付けコンサルタントの「こんまりさん」等を世に出した名編集者、高橋朋宏さん(タカトモさん)とお会いする機会がありました。数々のベストセラーを出してきたタカトモさんが手がけた中で、「言葉の力」がよく分かるものとして薦められたのが本書です。

本書は小学校に通学しない10歳の男の子、バオ君の「つぶやき」を書籍化したものです。

1
「僕は泣くなって言われた事がありません。

泣いていい、
悲しい気持ちは涙が流してくれるからって、
いつも言われていました。」

このつぶやきから本書は始まります。いきなり胸に突き刺さります。涙腺が緩く1日1回以上は必ず泣く息子に、小学生になって以降「泣くのはやめなさい」と言ってきたからです。

ここから、沁み込んだ言葉を5つ記します。

6
「自由にやっていいよ!
でも、ゲームはダメだよってどっちだよ!

自分で選んでいいよ!
でも、ゲームはダメだよってなんだよ!

好きにしていいよ!
でも、お母さんの好きなやり方でねーって

もっと子供を信じたら?
自分の子供だよ?」

・・・。これもぐっと言葉が刺さります。そうですね。親は本当はもっと子供を信じたいんですよね。最近小言が多くなっていた気がして、もっと褒めよう、見守ろうと思います。

25
「どうなりたいかという質問に僕は、
『僕は僕でありたい』と答えている。

世界中みんなが自分であるということは
正解がないということ。

正解のない世界でいきていく僕達は、
好きなことをやる勇気が必要だ。

自分の勘を大切に。
自分に正直に。
自分が好きなことをやる勇気。」

いつの時代だろうと、人生には元々「正解がない」ということを10歳で結論づけていることに驚きました。正解がないから「好きなことをやる勇気」が必要、というロジックも素敵です。皆さん、好きなことやってますか?

71
「『こわい』は、やりたいということ。

やりたくなかったら『やりたくない』って思う。
『こわい』ということは、やりたくないわけではない。」

凄い言葉です。勇気をもらえました。こわいはやりたい。研修でも伝えていけます。

80
「今年の僕がもらったクリスマスプレゼントは
ママが生きてて笑っていてくれるってこと。

大切な人は生きていて笑っていてくれれば良い。やっとわかった。」

ママが風邪で寝込んだ場面のことが2ページに渡りつづられ、その後の最後の部分だけ抜き出しました。毎日妻や子供達に「いてくれてありがとう」と伝えようと思います。

83
「自分では気づかないが、
自分の未来は分かっているんだと思う。
だから僕は勘を信じる。」

私達一人一人(の脳)は既に自分の人生を分かっており、人生とはそれを明らかにする過程であるのではないかと最近、私は感じています。僕も自分の勘を信じます。

私は、書籍は出会いだと思っています。固いビジネス本ではなく、こういった柔らかい本を時折読みたくなるのも今自分が必要としているからです。だから沁み込みました。
(1194字)