宗興の本棚

第165週『LOVE&FREE』

第165週
2020/10/18
『LOVE&FREE』
高橋歩著 サンクチュアリ出版

いつか妻や子供と世界一周の旅をしたい。そんなほのかな、でもけーっこう昔から思っている地続きな希望を、既に実現している高橋歩さん。イイなあと、憧れます。そして歩さんは心に響く「言葉」をもっています。心に響く、心が震えた言葉を書きます。

イルカな時間
「どんなに生活が慌ただしくても「イルカな時間」を確保できるようになったことで、俺は流されるのではなく、流れて生きている実感を得られるようになった。」

流されずに、流れて生きる。そう、この境地、この感覚が何か今の私の理想なんだなあと震えました。

「イルカな時間」は、とても優しく柔らかい言葉。歩さんはイルカに逢い、イルカの波長に惹かれ、一緒に泳ぐと優しい気持ちになれるそうです。「~イルカのように優しくなるためには、瞑想をし、心を静かにする必要がある~」とジャック・マイヨールの本を読み、独自に瞑想を始めたそうです。瞑想を大切にしていこうと思います。

でっかい花
「ゆっくりやりてぇなら、胸張ってゆっくりやろうぜ。」
「ココロに引っかかることがあるなら、納得できるまで遠回りしようぜ。」

年相応という言葉に囚われ、縮こまり、自分を歪めて小さくする。そのようなことなく、囚われずに堂々と進む。これですね。

この海は好きだから
「彼らの生き方やコトバはシンプルだったけど、優しくて、強かった。そしてめちゃくちゃHappyだった。」

そう、シンプルさ。何がしたいのか。一言で。分かりやすく。そこにHappyで清々しいエネルギーがこもります。

シンプル
「大きいもの、広いもの、多種多様なものに触れれば触れるほど、大事なことは小さく絞られていく気がする。」
「『大切な誰か』のために始めた小さなことが、結果として大きな世界をHAPPYにしていくことになる。」

まず目の前の人、身近な人を慈しみ、幸せにする。

ジブラルタル海峡
「オマエは、愛する女性という宝を既に見つけている。いったい、他にどんな宝を探し続けているんだい?」

私も妻という宝を見つけています。そして子供という宝も。そして井上さんという宝も。生きていると宝に巡り合うから、楽しくて幸せで、ついたまた宝探しをするのだなと感じます。

「本当に大切なもの以外、すべて捨ててしまえばいいのに。」

「手に入れるのではなく、愛し続ける」
「自分にとって本当に大切なことを見抜き、人生のすべてをかけて、静かに深く愛していきたい。」

これらの言葉を見ながら、PCの前で30分以上、考えて続けていました。人生のすべてをかけて、静かに深く愛す・・・。愛の定義は一旦おいておき、私が愛していると言えることは、妻、子供、母親、そして人。人は素晴らしい。静かに深く愛したいことは、目の前の人を大切にし、その人の可能性を拓くこと。ちなみに、ここに辿り着いたのが、歩さんは28歳ぐらい。だからどうとは言わないけど、凄いですね笑。

最後に、自由人高橋歩の生き方には今でも憧れがあります。でも以前と今の憧れは何か種類が違う気がします。早めに成功してお金をもっておけば、北海道の平野にログハウスを建て、広大な庭で毎日子供と遊ぶ、なんてことができたのにな、と思うこともありました。

でも、安心の上に、rice workであり、like workであり、life workの三位一体となっている今が自分にとってはハリがでて、とても居心地がよいのです。riceが抜けると、なんだか、ハリがなくなるというか。食うためにやる、というのがあるから、少し背筋が伸びるというか。

自分をひっくるめて「今」をとても大切にし、愛しているのだと思います。それが以前との違いです。
(1487字)

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第164週『「あの人と仕事がしたい!」と言われる「夢とビジョン」を語る技術』

第164週
2020/10/12
『「あの人と仕事がしたい!」と言われる「夢とビジョン」を語る技術』
野口吉昭著 かんき出版

リーダーシップ開発の中で重要な項目であるビジョンを伝える力。その知見を広げたいと考え手に取りました。

1.青く、熱い飲み会
「リーダーには、アフター5の飲み会で「ミッション」「ビジョン」を語れる現場の空気づくりをぜひやってほしい。」と著者は言っています。飲み会も含め自然と個々のビジョンを語り合う空気づくりは、是非ともやりたいことです。「青く、熱い」という表現もとてもいいですね。

個々のビジョンを語り合う空気をつくるためにも、ミッション、ビジョンを会議などで伝え続けることが必要です。その際、「一番気に入っている、一番チームに合致している言葉をひとつだけ選択する方法をお勧めしたい。ひと言だ。」と著者が言うように、簡潔さが大切なんですよね。私は「『キャッチコピー』にしてください」と受講者に伝えていますが、「ひと言」もいいですね。Yahooの「爆速」等でしょうか。

2.仕掛けと仕組み
著者は「リーダーシップ=ビジョンシップ×マネジメントシップ」と分け、「ビジョンシップは仕掛け。マネジメントシップは仕組み。」と言っています。この「仕掛けと仕組み」も分かりやすく、いい表現ですね。受講者にもキーワードとして受け入れてもらえるイメージが湧きます。

3.主体質問
チームメンバーの主体性を引き出すには質問が効果的で、「普段から質問する習慣が重要だ。」と著者は言っています。例えば、〇〇さんは将来何になる?どうしたい?どう考えている?等々。今回こういった質問を私は「主体質問」と名付けました。

この主体質問は確かに効果的ではあります。ただ、著者が「甘さを断ち切るのにも質問がいい。」と言うように、答える側に責任を伴う厳しさも突きつけると感じます。自分のビジョンに自分が責任をもつのは良いですが、他者が責任を追及する必要はありません。安心・安全な環境づくりを同時に進める必要性も感じました。
(785字)

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第163週『毎日が冒険』

第163週
2020/10/4
『毎日が冒険』
高橋歩著 サンクチュアリ出版

筆力強化の第9弾で購入した本。「きれいな言葉」ではなく、目を引き、ぐっと伝わる「泥臭い言葉」をインプットするために手に取りました。

【読者として】
10代から20代にかけてエネルギーは凄いがそのエネルギーを向ける先が分からない著者。自分の夢をもがきながら探し、見つかった夢に半端ではないエネルギーを投下し、次々と実現をしていきます。

一番印象的だったのは、とにかく知り合いにお金を借りまくり、仲間と開店、軌道に乗せたバーから離れることです。

著者は、22歳で社長になり、軌道にのり、記事にも紹介されました。皆を一つにまとめようとし、他の9名を「管理」し始めていたそうです。社長としては至極当たり前のことです。しかし、自分独自の夢をかなえるために会社を利用する、という会社設立の目的に反しているからか、著者は違和感を覚えます。

「ある時、みんなが、『俺は』ではなく『俺達は』としか言わなくなっていることに気づいたとき、心臓がドキッとした。」

「誰も自分個人の夢や自分個人の意見を語らないじゃないか・・・」

そして、「死ぬ思いでお金を集め、自分の持てる全てをかけて叶えた夢の結晶、ロックウェルズ。でも、いつまでも、それにしがみついちゃダメなんだ。」と感じ、バーを辞めます。

次に出版社を作り、ゼロから仲間と必死に行動し、自伝の出版にこぎつけます。更に出版社も辞めて、彼女と世界一周の旅に出ます。

小さな成功にしがみつかず、捨てて次に行くスタイル。著者はゼロからイチをつくるのが好きな性分かもしれませんが、中々できないことです。

【書き手として】
オリジナルで泥臭い言葉を挙げます。
・もっとカッコいい男になるため、俺はもう一度、「雑魚」に戻る。
・ゼロスタート欲求があふれていた
・ブラックな波長を出していた
・まさに人間モルモット
・自分がオケラにならないで、誰がオケラになるんだ?
・俺の心の中で革命が起こった
・心の中では巨爆笑
・超インスピで決定
・LIKE A 天国
・快感。
・自慢大会&暴露大会
・スーパーロングな自己紹介
・広末涼子を2、3発ブン殴ったような顔

こういった「言葉」をもつことは、筆力を高めるにはとても大切だなとあらためて感じます。
(902字)