第185週
2021/4/4
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
八木仁平著 KADOKAWA
今年のテーマの一つは「自己分析手法の深化」です。「フロー」の状態を生み出すには、心底(しんてい)からエネルギーが湧きあがる人生や仕事の目的を、自ら設定する必要があります。その目的はひらたく言えば、自身が「やりたいこと」です。真に「やりたこと」が設定できると「内発的動機の凄いやつ」が生み出されます。
真に「やりたいこ」に辿り着く手段として、自己の価値観を明文化するプロセスは重要です。より一層「内発的動機付けの凄いやつ」を生み出しやすくするための、「ワーク」や「問い」がないか。その第一弾として手に取った本です。
一番良かったのは価値観のランキングで、とても新鮮でした(そもそも本書の価値観の定義は「大事なこと」です)。通常、価値観の抽出ではします。そこにランキングをつけて整理するのは、より自分が重きをおく価値観が分かるので良い手法です。本書に沿うとランキングというより、進行表のような感じでも整理できます。
私の場合、価値観を出してみた後、ランキングをつけると、
①自尊→②思いやり→③受容・寛容→④希望・情熱→⑤自由・創造→⑥真理
となりました。
より具体的な解釈を入れると、
①自分の存在を尊び感謝をすると
→②人の役立ちたいという思いが溢れ
→③様々な価値観を受け入れることができ
→④より多くの人の役に立ちたい、つながりたいという希望や情熱がわき
→⑤我欲に囚われずに自由な発想で創造することができるようになり
→⑥真理にまた一歩近づく
という、ストーリのような整理の仕方ができました。
人生の目的が「真理(の探究)」にあることは分かっていたのですが、おおもとで今大切にしたいことは「自尊」であることに気づいたのは収穫です。
プログラムにランキングを上手く組み入れるイメージも湧きました。次のプログラムがとても楽しみです。
(752字)