第191週
2021/5/15
『2040年の未来予測』
成毛眞著 日経BP社
元日本マイクロソフト社長の成毛さんの未来予測本です。信用度の高さで手に取りました。
今回一番ピンときたのは、お金のところです。
「そもそも、『老後2000万円問題』は老後のために『預貯金以外の金融サービスを使って老後資金をつくりなさい』という金融庁のメッセージだ。」という一文。
2000万円貯金するのはそんなに簡単なことではないと思います。人生100年時代の中で、お金のリテラシーを高め、投資にシフトしていく必要があるかなと感じていました。
先日、橋下徹さんが近著で「貯蓄だけの資産形成は難しい」「一般の人々も貯蓄から投資へとマインドを転換する必要があるだろう。」と言っていました。そして、今回成毛さんの一文と出会い、投資の必要性が確信になりました。
更に面白いのは、投資の必要性だけでなく、二人ともその国の株価指数に連動する投資信託を勧めています。成毛さんは日経平均やダウ平均に連動するよう運用している「インデックスファンド一択」と言っています。橋下さんも「ETF(上場投資信託)」を挙げています。複雑性がなく、初心者でも手が出しやすいからです。
僕はこれまで投資はしてきていませんが、僕の友人はサラリーマンをしながら新卒2,3年目ぐらいから株式投資をして、かなり大きな額を稼いでいます。いつの時代でも自分(や自分の家族)は自分で守ることが必要です。更にお金のリテラシーを高める勉強をしていきます。
もう一つ、衝撃的だったことは、アメリカの大学の学費。2019年度の私立大学の平均授業料は3万6900ドルで、日本の4倍以上するそうです。そして約7割の学生が学費のためにローンを組み、平均約4万ドルの借金を背負って社会に出るとのこと。確かに、うまく高給の職につけたらローン返済は可能ですが、つけなかった場合は「借金地獄」となります。
「アメリカでの大学進学は、富裕層以外ではすでにギャンブルだ。」と成毛さんは言っています。
凄い世界ですね。私は、自分の子供の教育が投資、ギャンブルとなることはしません。
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