宗興の本棚

第163週『毎日が冒険』

第163週
2020/10/4
『毎日が冒険』
高橋歩著 サンクチュアリ出版

筆力強化の第9弾で購入した本。「きれいな言葉」ではなく、目を引き、ぐっと伝わる「泥臭い言葉」をインプットするために手に取りました。

【読者として】
10代から20代にかけてエネルギーは凄いがそのエネルギーを向ける先が分からない著者。自分の夢をもがきながら探し、見つかった夢に半端ではないエネルギーを投下し、次々と実現をしていきます。

一番印象的だったのは、とにかく知り合いにお金を借りまくり、仲間と開店、軌道に乗せたバーから離れることです。

著者は、22歳で社長になり、軌道にのり、記事にも紹介されました。皆を一つにまとめようとし、他の9名を「管理」し始めていたそうです。社長としては至極当たり前のことです。しかし、自分独自の夢をかなえるために会社を利用する、という会社設立の目的に反しているからか、著者は違和感を覚えます。

「ある時、みんなが、『俺は』ではなく『俺達は』としか言わなくなっていることに気づいたとき、心臓がドキッとした。」

「誰も自分個人の夢や自分個人の意見を語らないじゃないか・・・」

そして、「死ぬ思いでお金を集め、自分の持てる全てをかけて叶えた夢の結晶、ロックウェルズ。でも、いつまでも、それにしがみついちゃダメなんだ。」と感じ、バーを辞めます。

次に出版社を作り、ゼロから仲間と必死に行動し、自伝の出版にこぎつけます。更に出版社も辞めて、彼女と世界一周の旅に出ます。

小さな成功にしがみつかず、捨てて次に行くスタイル。著者はゼロからイチをつくるのが好きな性分かもしれませんが、中々できないことです。

【書き手として】
オリジナルで泥臭い言葉を挙げます。
・もっとカッコいい男になるため、俺はもう一度、「雑魚」に戻る。
・ゼロスタート欲求があふれていた
・ブラックな波長を出していた
・まさに人間モルモット
・自分がオケラにならないで、誰がオケラになるんだ?
・俺の心の中で革命が起こった
・心の中では巨爆笑
・超インスピで決定
・LIKE A 天国
・快感。
・自慢大会&暴露大会
・スーパーロングな自己紹介
・広末涼子を2、3発ブン殴ったような顔

こういった「言葉」をもつことは、筆力を高めるにはとても大切だなとあらためて感じます。
(902字)

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