第18週
2017/12/2
『やさしい教育心理学』
鎌原雅彦・竹綱誠一郎 著
ライフスキル教育の専門家として、学術的な知識基盤を培いたいと考えて手に取った本書。「やさしい」と言いながら完全な学術書であり、読了するのに1ヶ月はかかりましたが、咲心舎の実践に照らして大変参考になる書籍でした。
そもそも教育心理学とは、教育問題を心理学的見地から研究する学問です。領域は確固たるものは決まっていないようですが、本書に沿うと6つに大別できます。①思考・学習と指導法②意欲と動機付け③学校世界④測定と評価⑤成長と発達⑥カウンセリングです。
特に私が興味深かったのは①の部分で、そもそも「学ぶ」とは何かを探求した章でした。学ぶというのは知識が主役であり、事実についての知識(宣言的知識)とやり方についての知識(手続き的知識)の二つに区別することができます。そして人間の生活はこの二つを用いながら、問題解決をしていく事とのこと。例えばお昼何にしようかを決めることも問題解決と言えるので、生きている事そのものが問題解決行為と言えます。
これは私の思想の土台形成の一助となる程、有用な内容でした。今後は本書のキーワード、研究内容などを1週間に1回ピックアップし、咲心舎にて実践し、レポートに書いていきます。この学術的知識の継続実践を通して咲心舎の教育力を高めていきたいと考えています。
(541字)