第91週
2019/5/3
『図解 基本フレームワーク50』
グロービス著 嶋田毅執筆 ダイヤモンド社
ブルームウィルの研修コンテンツの一つであるフレームワーク。この知見を深め、参加者のフレームワーク制作力・運用力を更に伸ばせるようにと考え、手に取りました。本書では50個のフレームワークを紹介しており、その中で印象的なフレームワークを三つの観点で整理し伝えます。
まずは、咲心舎の事業戦略上すぐに活用できそうなものからです。
戦略キャンバス、4つのアクション(①取り除く②思い切り減らす③大胆に増やす④付け加える)を適切に組み合わせ、ユニークで価値のあるポジションを考える為のものです。戦略を整理する際にすぐに活用できそうですし、英克にも追体験してもらいやすく、戦略の浸透にも有効と感じます。
ブランドエクイティ、ブランドを4つの要素(①ブランド認知②知覚品質③ブランド・ロイヤリティ④ブランド構想)に分け、ブランド価値を高める上でどこに問題があり、どのような対策をすべきかを考える為のものです。咲心舎においては、まずは③ブランド・ロイヤリティの極大化、つまり驚くべき成果を出し心酔してもらうことが最優先であることがはっきり分かります。
次に、現在プログラムで使用している中で、説明を充実化できそうなものです。
PEST分析、未来予測の期間を「通常3年から5年」と著者は言っていますが、参加者の能力を鑑み2年など近過ぎた設定の時もあったので、やはり3年から5年を適切な範囲として設定していきます。
3C分析、競合分析の情報収集が難しいと著者は言っています。これは留意点として私も参加者に伝えていますが、HPの公開情報だけでなく、「顧客や仕入れ先からの間接的な評判」なども有効と書いており、参加者にHowとして伝えられそうです。
最後に、未知でいつか使えそうなものです。
VRIO、4つの観点(①Value経済価値②Rarity希少性③Imitability模倣困難性④Organization組織)で自社を分析し、自社の強みを知る為のものです。自社の強み理解が必要な対象者に提示できそうです。
CAGE、グローバル経営において4つの隔たり(①Cultural文化的②Administrative③Geographical④Economical)で考え、国ごとの留意点やビジネスチャンスを検討する為のものです。グローバル展開を考えている企業様の場合、取り入れたい分析ツールです。
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