宗興の本棚

第59週『サーバントリーダーシップ入門』

第59週
2018/9/15
『サーバントリーダーシップ入門』
池田守男 金井壽宏著

JBSの和田さんから「サーバントリーダーシップ(SL)でオススメの本がないか」と聞かれ、SLはスルーしており自省の念と共に手にとりました。SLはAT&Tマネジメント研究センター長を務めたロバート・K・グリーンリーフが提唱した考えた方です。訳すと「奉仕・献身のリーダーシップ」ですが、これは小間使いや召使いではなく、ミッションのもとに社員に尽くすという考え方です。

本書では資生堂の池田社長の改革をSLの事例として紹介しています。池田社長は2001年「店頭基点」を掲げ、組織を逆ピラミッドにし、現場のビューティーコンサルタント(BC)を支える形をとりました。25,000全店舗にPOSを入れ、販売額で奨励する仕組みや、生産計画の精緻化、商品づくりに生かす。また100のブランドを30に絞りBCの負担を減らす。ミドルに改革について対話する場や、BCからも意見を聴く場を設けました。『理念・信条・方針にはトップダウンが、日常の実践レベルではメンバーを支えるサーバントの精神が必要なのではないか』と池田さんは仰っています。咲心舎でも「塾生基点」のみを掲げ、英克と浩子を支える考え方がしっくりきます。

また、グリーンリーフセンター所長のスピーアズがSLの10属性を示していますが、③癒し⑧執事役⑩コミュニティづくり、中でも信念と自信の強さからくる「人を癒す深い安心感」は私が身につけたいものです。精進していきます。
(600字)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です